いよいよ入試が近づいてきました。
試験中に隣から聞こえるペンの音……気になりますか?
全然分からないから、とりあえず周りにプレッシャーをかけるために書いてるふりだけしていた、なんて笑い話も毎年でてくる季節ですね。
ところでみなさんは、勉強するときの筆記用具、こだわっていますか?
「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。
これは「筆記用具にこだわることは恥ずかしいことだ、どんなものでも選ばずに使え……」という意味に使われますが、実際そうだったかというと、そうではないようです。
弘法(=空海)がある書を書いたとき、それが納得のいかない出来だったため「よい筆がなかったからうまく書けなかった」と言い訳したというエピソードがあります。また、書くものによって使い分けるようにと人に筆を4本も送ったりもし、自分自身も筆には大変うるさかったと言われています。
つまり、達人は筆にこだわっていたのです。
勉強に使う筆記用具はどんなものでもよいと思っていませんか?
数年前、ある文具メーカーが、シャープペンシルの芯が折れると集中力にどのくらい影響があるのかを科学的に検証するための実験を行いました。
その結果、何度も芯が折れる状況では集中力が低下することが判明したそうです。一方芯が全く折れない状況では、注意力が散漫になる傾向を36%も抑えられたとのこと。
この結果を踏まえて、強い力をかけても芯がほとんど折れないシャープペンシルが開発されたそうです。
シャープペンシルなんてどんなものでもいいからと、適当なものを使っていませんか?
そのペンで勉強している時、芯がボキボキ折れたりしませんか?
もし、芯が折れやすいペンを平気で使っているとしたら、その分、せっかくの集中力が逃げているかもしれません。
一度使っているペンを見直してみるのも、よいかもしれませんね。
by 六合校小学部(算数・国語)担当 鈴木
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