こんにちは。

大洲校の小学部算数国語と高洲校、大洲校、茶町校の中学部数学国語を教えています、杉井です。

本日は、携帯電話の使用時間と学力の関係のついて、少しお話します。

ある大学で、市教育委員会で毎年行われている標準学力検査に合わせて、学習意欲や生活習慣に関するアンケートを実施し、県内全ての市立の小中学校の児童生徒約7万人のデータ解析し、携帯電話に関しての調査も実施した結果を見たところ、実に興味深い内容だったので、これはぜひ保護者の皆様はもとより、生徒の皆さんにも絶対に見てほしいと思い筆を執りました。

 

携帯電話やゲームをやる時間が多くなればなるほど成績が落ちる。というのは誰しもが想像することだと思いますが、実は少し違ったのです。

それは、

1日の携帯電話機・ゲームなどの使用時間が0時間の生徒の成績よりも、1日の携帯電話機・ゲームなどの使用時間が1時間未満の生徒の成績のほうが高く、それ以降は使用時間が増えるにつれて成績が激減していくというものです。

携帯電話機の使用やゲームを全くしないというのは、勉強に集中するうえで凄く大事なことだと思いますが、リラックスする時間がないというのはオンとオフの区別がつかないということで、実は心にも体にもあまりよくないのかもしれませんね。

 

実際に、私の知る生徒では、受験勉強に本気で打ち込むために一日で携帯電話を触るのは夕飯を終えてからの1時間のみと自分で決め、それ以外の時間はすべて両親に携帯電話機を預けていました。

その結果、無事念願であった藤枝東高校に合格する事が出来ました。

 

真逆の結果が出てしまっている生徒も目にします。

小学生の頃は学力は上位に位置していた生徒ですが、中学生になり携帯電話機を持たせてもらえてから、暇があればその携帯電話を使ってゲームをするようになりました。

正確に言うと「暇があれば」ではなく、「勉強時間を捨ててゲームに時間を費やす」ということになってしまいました。

その結果、中学1年生の時の定期テストでは、平均点にはなんとか届きましたが、小学生の頃の集中力、理解力、表現力は微塵も感じられないほどになってしまいました。

 

この両者の話から皆様は何を感じますか?

 

 

私は、適切なオフを作ることで、オン(勉強する時間)がより活きてくる。と感じました。

 

 

こう書くと、生徒達からは「じゃあ、毎日1時間は絶対にゲームしたほうがいいんだ!!」という声が一斉に上がりそうですが、そのことを言いたいのではないのです。

 

勉強を集中してやる時には、適度な休憩が大事だということと、毎日何時間も携帯電話機やゲームを使用しているという生徒は、今すぐにその使用環境を改めないと学校の授業での集中力はもとより、眠くて何も頭に入らないこと、集中力の低下、思考力の低下、と「百害あって一利無し」だということを皆様に知っていただきたいのです。

 

それぞれのご家庭の方針もあると思いますが、成績が下がって良いことは一つもないと思います。

保護者の皆様の大きな愛情と正しい判断が子供たちの成長には一番大事です。

子供たちに、携帯電話機やゲームの適正な使用を宜しくお願い致します。

 

小学部算国 中学部数国 杉井