今回は、私の家にいるメダカについて書きたいと思います。

数年前に道の駅で、ビンに入った5匹の白いメダカを買いました。それがきっかけでメダカを飼い、現在では多くのメダカが自宅にいます。

メダカは春から秋までの暖かい期間に毎日数十個の卵を産卵します。しかし、メダカは口に入るものは全て食べようとする習性があり、自分が産んだ卵や産まれた稚魚を食べてしまいます。メダカを増やしたいのであれば、産まれた卵や稚魚は親とは別の容器に移さなければいけません。そして、産まれた卵は水温によって異なりますが、10日前後で孵化(ふか)します。

現在、お店などで売られているメダカは改良メダカといわれ、もともといた在来種のメダカを交配させて、ラメの入ったものや、体に光の入ったものなど、さらには、ひれの長いものなど新しく作り上げた品種です。メダカは熱帯魚などと違い、エアーポンプやヒーターなどを必要とはしないので、誰でも簡単に飼育でき、増やすことができます。

実は、中学3年生の理科で学習しているメンデルの法則については、エンドウだけでなく、メダカの体色ひとつをとってもあてはめることができます。

たとえば、黒(AA)白(aa)のメダカをかけ合わせます。*A…優性の形質a…劣性の形質

減数分裂により、親のもつ1対の遺伝子が分離し、別々の生殖細胞に入るため、子の代の遺伝子の組み合わせは以下のようにになります。

子の代では上記のように遺伝子の組み合わせは全てAaとなり、メダカの体色は黒になります。

そして、産まれた子のAaの遺伝子を持っている黒の体色の子どうしかけ合わせて、孫の代をつくると遺伝子の組み合わせは以下のようになります。

孫の代では、AAAaaaの3種類の遺伝子の組み合わせができ、産まれてきたメダカの体色は、黒と白が3:1の割合になります。黒いメダカどうしをかけ合わせているのに、白いメダカも生まれてきます。

中学生は、中間テストが近づいています。3年生は、この単元がテスト範囲になっています。しっかり覚えておきましょう。

中学部 理社担当 小澤