雨が降ったり止んだりのお天気が続いていますが、蝉たちは元気よくなき始め、じめじめと暑い夏に突入しましたね。
夏といえば!ということで、夏の風物詩を挙げてみると、いろいろなものを思い浮かべることができると思います。
我が家では、夏といえば『紫蘇ジュース』。何年も夏にはこのジュースを飲んで熱い夏を乗り越えてきていたのですが、昨年より自分で紫蘇の葉を育てるところから始めました。
昨年は、赤紫蘇の葉の量が少なかったため、きれいな鮮やかな赤色を出すことができませんでした。その反省を生かし、実は昨年の夏の終わりに少ししかなかった赤紫蘇の種をとっておき、今年の春に撒きました。さらに、家庭菜園の他の野菜を育てている箇所から生えてきた小さな赤紫蘇を植え替える作業を繰り返してきました。その結果、今年は赤紫蘇も元気にたくさん育ちました。
ジュースを作るのに使うのは、葉の部分です。赤紫蘇は色用で、緑の葉にはたくさんの栄養が含まれています。これを煮出して、葉を取り除いてお砂糖を加え、粗熱を取ってからクエン酸を入れる、という工程を経て、濃~い紫蘇ジュースの完成です。水や炭酸水で割って飲むと最高です!
工程の中で一番大変なのは、紫蘇の葉を洗うという、最初の工程です。私は家族が楽しみにしているこのジュースのために、1100枚の紫蘇の葉を一枚一枚洗いました。小さい葉は数に含めませんでしたから最低1100枚の葉を洗ったことになりますが、その理由は、1ミリや2ミリの小さな小さなカタツムリやその他の虫が、葉の裏に潜んでいるからなんです。煮出せば浮いてくるのは想像できますが、気持ちよく、おいしく飲むために、必要な作業だと思っています。『葉の枚数を数えたの?』と言われましたが、私にとっては一番飽きずに作業を終了させるための方法だと思いました。100枚単位で数えていき、時々数える言葉を変えてみる…(日本語→英語→スペイン語→ポルトガル語)。他の作業をしに行かなければいけない時は、100枚洗ったタイミングにしてみたりなど、長丁場の作業になることをわかっていたので、いかに根気を持って最後の一枚まで洗い終えるかが勝負でした。
一番楽しみな工程は、粗熱を取った後の煮汁にクエン酸をいれる作業です。これはまさに理科の実験のような工程です。少し茶色がかかった赤い煮汁のクエン酸を加えて、ひと混ぜした途端、濃い鮮やかなピンク色のジュースに変身するのです。
今年の紫蘇ジュースは、反省を生かし、一つ一つの工程を根気を持って行った結果、おいしく理想の色で仕上げることができました。皆さんの日々の学習も、この紫蘇ジュースと同様で、できなかったところ、わからなかったところを見直して、毎日コツコツと根気を持って練習し覚えていくことで、テストの点数につながっていくのではないのかなっと、小さなカタツムリ君たちの動きを眺めながら感じました…もう少しで、夏休みに入りますが、毎日の頑張りが皆さんの学習習得につながりますように!
青葉校 小学部英語担当 増尾
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