『麦わら帽子は もうきえた

たんぼの蛙は もうきえた

それでも待ってる 夏休み』 (吉田拓郎 「夏休み」より)

 

 

何故かは失念したが、中学生の頃、新聞記者になりたかった。

どうしたらなれるかと親に尋ねた。

 

「取り敢えず大学は出なければ、かな?」

 

という返事だった。

 

その為にはと、大学予備校が開催する夏期講習に参加させてもらった。

(当時、大手学習塾は無く、夏期講習を開催しているのはここだけだった。)

それまで、そこそこにしかしていなかった勉強に本腰を入れた。

目から鱗の毎日だった。

身に付いていなかったことが定着していった。

勉強が面白いと思った。

 

授業が午後からの日、午前中友達と遊んだ帰路、突然の雷雨に見舞われた。

着替えて、昼食もそこそこに予備校に向かったのもいい思い出となった。

 

 

『西瓜を食べてた 夏休み

水まきしたっけ 夏休み

ひまわり 夕立 せみの声』 (再び吉田拓郎 「夏休み」より)

 

 

やらされる勉強ではなく、進んでする勉強は苦ではなく、充実感さえあった。

今夏、同じ様な経験を何人の生徒に提供できるか、と思う今日この頃である。

 

 

大洲教室小学部算国、中学部理社担当の塩澤でした。