『サラさんは、起きている時間の半分で家の手伝いを、
残りの時間の2/3で妹の世話をします。
6時間寝たとき、勉強は何時間できますか。
学校へは、歩いて往復3時間かかるものとします。
この問題は本当に問題です。
世界では、子供の6人に1人が学校に通えていません。』
通勤途中、カーラジオから流れてきた公益社団法人ACジャパン(旧 公共広告機構)のCMである。
世の中には、当たり前と思っていることが実は当たり前ではないということがままあるということである。
ある時、アメリカ第35代大統領・ケネディは記者会見で、
「徴兵され、ベトナム戦争に投入され二度と帰ってこない若者がいる一方、他の地域に赴いたものは無事帰っている。これは不公平ではないか。」
と迫ったある女性記者に対し、
「世界は不公平にできているものだ。」
と答えたそうである。勿論、だから我々ができる事をやり、そんな世界を是正する努力をしていくつもりだ、ということを含んだ回答である。
世の中には、いろいろな種類の不公平さがあるということである。
長年この仕事に携わっていて感じたことは、勉強に励む子というのは、実はこれらのことが無意識も含め解っているのではないかということである。
塾に通うということは当たり前のことではなく、恵まれたことであり、熱心な部活に入り、他の子と比べると使える時間に差がある以上有効に使わなければならないということを。
中学校部 理社担当 (大洲校 小学部 算数・国語)塩澤
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