勉強が嫌いで、なかなかヤル気が出ない生徒の成績を上げるのは本当に大変です。能力はあるのに、結果が出せずにいる生徒は非常に多くいます。今日は私の高校時代の世界史の先生について話しをしようと思います。

私は当時、社会がとても苦手で、高1で履修した日本史ではいつも赤点ギリギリの結果でした。原因はやはり興味が持てないために勉強に対して前向きになれなかったことです。そんな状態のまま高2になり、世界史を学習することになりました。

担当の先生は開口一番、「私は今までの教師生活において、テストで満点を取られたことが一度もない。もし私のテストで満点を取る生徒が出たら・・・してもいい。」と言ったのです。・・・の部分は何と言ったのか失念してしまいましたが、私はこの一言に反応したのです。よし、満点を取ってやろうじゃないか、という気持ちがメラメラと沸き上がり、教科書の隅から入試問題の細かいところまで、猛勉強を始めたのです。その1年間、結局満点を取ることはできませんでしたが、テスト結果は急上昇を遂げ、得意教科だった英語をも凌ぐものとなり、受験の際にもそれは強力な武器になりました。

今思い返すと、私はその一言に見事に乗せられ、最終的には社会が好きになっていたわけです。

われわれは生徒の成績アップのためには、最大限の協力を惜しみませんが、この先生はたった一言で生徒の気持ちを180度変えてしまった。私もこんな一言が繰り出せる教師を目指し、日々研鑽しています。

小学部 青葉校 算数・国語、中学部 英語・国語 村田