言葉 というのは、その時代時代に生きている人達の生活に深く関連があるものです。

例えば、ある習慣が廃れて途絶えてしまったら、それに関係する言葉はほとんど使われなくなってしまいます。逆に例えば、何か新たな物品が発明されたら、その言葉が人々に使われ始め、一般的な言葉として定着する可能性があります。

ここ100年位の間で、英語と日本に関係がある事例をいくつか挙げてみたいと思います。🙂🙂🙂

 

 

① ドンマイ

 

野球はアメリカで発祥し、1870年代に日本に伝わり、広まっていきました。

アメリカ人のチームと試合をすると、よくこの言葉がアメリカベンチから聞こえてきたそうなのです。

”Don’t mind!”

日本人にはこの言葉が 「ドンマイ!」 と聞こえたのでしょう。

mind は「気にする・心に留めておく」等の意味があります。つまり、うまくプレーできなかった味方の選手を盛り立てる為に「気にするな!」「くよくよするなよ!」という意味で使われたのだと思われます。

ここから日本では「ドンマイ!」という言葉が、野球をする人を中心として、広くスポーツをする人達全般に広まり、現在の我々が認識しているような意味で使われるようになったと推測できます。

 

ここからがポイントですよ!

実は現代英語では、この ”Don’t mind”  という言葉、使われません!

英語のネイティブスピーカーは、Don’t mind という英語を聞くと首をかしげて、

それは ”Never mind” と言うんだ! と言ってきます!

never「全く~ない・決して~ない」という否定の言葉ですので、この100年の間に、don’t よりも「くよくよするな度」が高い言葉に変化したと言えますね(笑)。

 

 

② I shall return.

 

GHQ(連合国軍総司令部)のSCAP(連合国軍最高司令官)だった、日本人には忘れる事のできない人物、それが ダクラス=マッカーサー です。

太平洋戦争の初期、日本軍の力を過小評価していた彼は、日本軍との戦いにボロ負けし、命からがら一旦アメリカに逃げ帰ります。その際、この有名な一言を発し、自分は必ずやアメリカ軍を率いて再び戦いの場に戻ってくると宣言しました。

 

I shall retuen. を日本語に訳すと、「私は戻ってくるだろう」 になります。

この文中に使われている、英語の助動詞の shall、現在ではほとんど使われません!

 

…皆さんは「~だろう・~でしょう」を表す助動詞は何と習いましたか?

そうです、答えは will ですね!

will は 元々は「~するつもりである」という意志を表す助動詞でした。それが、意志を表す事から、これから先に~する という意味で使われるようになり、「~だろう・~でしょう」という、本来は shall が担う単純未来の意味を兼任してしまい、過去何百年にも渡って使われてきた shall という助動詞の活躍の場を、この数十年で一気に奪ってしまったのです。

これは maycan という助動詞にも当てはまります。現代英語では、本来 may を使うべき場面で can を代わりに使うようになっていて、mayどんどん使用頻度が少なくなってしまっています。

もし Shall we dance ?May I come in ? などの会話表現がなかったら、shallmay死語の仲間入りをしていた可能性がありますね!

 

 

③ 3人称単数の they !?

 

21世紀になって、they という言葉に、新しい意味が追加されたようなのです!

現在少しずつ、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のような、自分自身の男性・女性としての在り方に悩みを抱えている人々への理解が広まっています。

そういった人達は、男性を he ・女性を she と表す事、表さないといけない事への違和感を長年持ち続けてきたはずです。つい最近、本来は「彼らは・彼女らは・それらは」と、3人称複数の代名詞として使われる they に、性別で区別してほしくないと思っている相手を指す時に使う、3人称単数相当の代名詞としての意味が、アメリカ英語辞典の権威「ウェブスター辞典」に記載されたようです!

(現状、be動詞の対応は are,were のままなんだって!難しい! 詳しく知りたい人は調べてみよう!)

 

 

 

新しい時代に合わせて生まれた言葉をつかいこなす事は必要です。それと共に、英語を学ぶ事で世界中の人々とのコミュニケーションの道具を獲得し、国語の授業で扱われる古文・漢文を通して、昔の日本人がどのような言葉を使っていたのかを学習して言葉への理解を深める事も同様に大切ですね!

 

 

もっとも、中学生のみんな! 

They is … なんて書いたって、当然テストでは正解になりませんからねーツ!!!😅😅😅

(現時点の学術的・文法的&テストで正答として扱われるという意味で)

日々頑張って勉強し、正しい英語を習得しよう!!!😁😁😁

 

(もちろんLGBTの方々に対して、何ら中傷・蔑視の意図はありません❤🙂❤)

 

 

小学部(算数・国語)中学部(英語・国語)担当  鈴木